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初稿公開日:2013年9月3日
夏と秋の合間
9月に入っても残暑が厳しいですね。
![樹 (アランフェス・マドリード) 4095](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-125.jpg)
先月末に、まだまだ暑いと思いながら
木々がこんもりと茂る坂道で足を止めました。
汗をぬぐっておりますと、
辺りにはまだまだ旺盛な
蝉の声の輪唱が聞こえてきました。
![樹 (アランフェス・マドリード) 4100](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-124.jpg)
体感する温度から気分は夏であっても、
栗やザクロの実も大きくなり、
腰の高さ程の萩の花を見かけますと
やはり夏から秋へと、何歩も季節は
踏み入れてるのかもしれません。
今年の短かい梅雨や夏を振り返って
日常の生活の中で、日の光の角度や強さ、
それに肌で感じる温度や湿度によって
「そうそう、以前にもこんな日があったわね」と、
過ぎ去ったある日の記憶が
一瞬にして蘇ることがあります。
映画で言えば
「数コマ」の切り取られた思い出...。
今年の梅雨の季節には、
長く感じられた子供の頃の
梅雨の日の短い映像を思い出しました。
![あじさい (東京) 2673](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-1.jpg)
雨だれの音ばかりが聞こえる
ある薄暗い午後のこと。
当時小学生の私にとって、
梅雨とは出来れば一気に走り抜けたい
「雨トンネル」のような季節でした。
でもトンネルがなくなれば
「楽しい夏休み」に弾みがつかず
『それも何か面白くない!』と、思っていたのです。
![あじさい (東京) 2662](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-2.jpg)
そんなある日。
いつまでも降り続ける雨音ばかりで
とても退屈になり
窓を開け、庭をそーっと見てみると
そこには銀色の雨粒がたくさん付いた
紫陽花が、ちょうど満開でした。
何と表現をしたらよいのでしょうか。
紫陽花が咲いている場所だけが
彩度が高いのです。
色が美しく混ざり合った花と、
ギザギザのある艶やかな葉との
組み合わせ。
![あじさい (東京) 2779](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-6.jpg)
紫陽花を、顎をのせた手が痛くなるまで
飽きもせずじっと眺めていると、
「ねぇ?雨の降る灰色の空だからこそ、私達が生き生きとして映えるのよ」と、
花から物の見方を
教わったような気がしました。
子供の頃は、
お気に入りの綺麗な色ばかり、つい目がいってしまいますから、
自然を通してこんな事も教わったのですね・・・。
![あじさい (東京) 2770](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-7.jpg)
さて紫陽花の花は、
花弁と思って見ているのは「装飾花」。
実は、萼(ガク)の部分です。
子供時代に画用紙に良く描いていた花は、
こんな装飾花の形でした。
シンプルで、とても可愛らしいですよね。
![あじさい (東京) 2725](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-5.jpg)
日本の夏空は何処に
夏の夜空を眺めながら、
最近の日本のお天気の事を
考えていました。
![花火 (東京) 4812](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-9.jpg)
今年は実感もあまり湧かないまま、
「梅雨明け」となったのではありませんか。
やはり例の「雨トンネル」がきちんと
機能しなかったせいか
夏の到来にもメリハリがなくて
何だか気が抜けたようでした。
![氷 (東京) 4633](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-129.jpg)
その後、蒸し暑い日が続くものの、
「かき氷」の暖簾越しに見る雲は、
曇りガラスを通したような勢いのない姿形。
中々青い空に、モクモクの入道雲になりませんでした。
『昔の日本の夏空っぽくないなぁ!
「氷」の字の強さに負けてるかもね』。
そんな印象を持ちましたが、
そちらは如何でしたか。
![花火 (東京) 4838](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-11.jpg)
さぁ、それでは気分をかえて、
この辺で「スペインのお話」に移ることにしましょうか。
モハカール村から西へ
スペイン南東部、
地中海が一望できる白いモハカール村から、
通い慣れた「トコトコ道」をもう一度通って
今度は西へ、内陸へと車を走らせます。
ところで、1960年代に発達した産業には、
モハカールのお話で触れた
観光産業以外にもあります。
今回はもう1つの産業、
その中心地となった場所や
その手前にある小さな村にも
立ち寄ってみたいと思います。
![道 (アンダルシア地方・グラナダ) 32806](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-8.jpg)
峡谷の縁にある “Sorbas”村
今回の
「もう1つの産業」の中心地の少し手前に
“Sorbas” 「ソルバス」と言う村があります。
ここはもうすっかり内陸の景色です。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3597](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-13.jpg)
右手に見える村の周囲は
V字型をした峡谷になっていて、
急斜面には灌木やサボテンなどが
生えています。
![ガルーチャの海岸 (アンダルシア地方・アルメリア) 4346](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-15.jpg)
先程までの旅情を誘う
い海に輸送船の姿や、
また歩きながら海風に
心地良く吹かれた事が
夢のようです...。
![ガルーチャの海岸 (アンダルシア地方・アルメリア) 4347](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-14.jpg)
では、お話をまたソルバスに戻しますね。
このソルバス村の特徴を
簡潔明瞭に記したドイツ人の
地理学者であり、旅行家がおりました。
レコンキスタ直後の1494年に
グラナダへ馬で旅したドイツ人のMünzerです。
彼は当地にも立ち寄っていて、
「...高さ40メートルの
頂のない山の上にあり、…」と、
ソルバスを表現をしています。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3598](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-16.jpg)
村の歴史やその様子
崖ぎりぎりに軒を連ねた家々は、
ラ・マンチャ地方に ある
“Cuenca” 「クエンカ」の町に似ていることから
小さなクエンカとも呼ばれています。
中世のアル・アンダルース統治の頃、
イスラーム教徒の要塞が村にありましたが
今ではもう残っておりません。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3492](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-17.jpg)
でも村に入りますと、
白い家並みや狭い道がある他、
彼等が住んでいた
痕跡が今でも幾つか残されています。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3493](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-18.jpg)
当時、彼等は村の周りを流れる川から水を引き
灌漑を行っていました。
現在の村の生産品を見ますと、野菜や果物、
豆やアーモンド、オリーブであることから
伝統的に栽培されているものばかりです。
![貯水槽(アルヒベ)・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3602](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-19.jpg)
これは村の郊外にある
“Aljibe”(アルヒベ) 「貯水槽」です。
以前にもご紹介ましたが、
地下に水路を作って雨水を備蓄する場所です。
ローマ時代からあり、
アル・アンダルースの人々が発展させた技術です。
覗いてみましたら、今も畑用にしっかりと
水が蓄えられていました。
「アーモンドの花」のハイキング・ルート
ところで村の生産品の1つであるアーモンド。
以下の様な記事を
今年2月の地元新聞で見つけました。
![アーモンドの花 (カスティージャ・ラ・マンチャ地方・グアダラハーラ) 28113](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-211.jpg)
「独特の香りで満ちた白やピンクの
花のケープで覆われた景色を、
お楽しみ頂く特別な機会です」
更に読み進めますと、
「...村と周辺を巡る9㎞の
アーモンドの花を鑑賞するハイキング」でした。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3488](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-20.jpg)
一方ハイキングには、
近くにある石灰岩のカルスト地形の見学も含まれていて、
この「ソルバスの鍾乳洞」はスペインのみならず
世界的にも有名なのだそうです。
![カルスト地形の紹介看板・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3599](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-46.jpg)
このハイキングにはオプションで、
もう1つのお楽しみがありました。
「アーモンドづくし」の郷土料理を
レストランで味わえるとのことです。
どんなお食事が出るのやら...。
メニューは選択式で、
好きなものを選ぶようになっていました。
まずは、「白いガスパチョ(スープ)」や、
「豆、青菜とチョリソ(豚の腸詰め)の煮込み」など。
![クルミとザクロ・イスラームイメージ (マドリード) 4631](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-222.jpg)
そしてメインは、
「ポーク・フィレ」、「七面鳥」
または「白身の魚」のいずれかに
アーモンド・ソースが付きます。
どれも美味しそうです。
基本となるソースの詳細は省きますが、
アーモンド、ガーリックとパンを細かく砕いて水を加え、
それに塩や酢にオリーブ油を加えたソースです。
時々懐かしくなる味で、少し濃いめに作って
アンダルシア地方の味を今でも楽しんでいます。
このソースは、ゆでたジャガイモや卵、
トマトサラダ、肉や魚など良く合います。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3504](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-23.jpg)
あら、まぁ...。いけません。
お料理のお話になると
楽しくなり、話は尽きません。
ついつい夢中になってしまいました。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3496](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-38.jpg)
さて、ここからは下り坂になっています。
それでは、
ちょうどお料理のお話が終わったところで
陶芸地区へと降りて行きましょう。
“Barrio de Alfarería” 「陶芸の地区」
村の低い地域にあるのが
“Barrio de Alfarerías” 「陶芸地区」。
低い場所にあるのは、近くの採土場から粘土を、
そして水を運びやすいためです。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3509](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-24.jpg)
坂を降りてすぐ、村の守護神を祀った
白くて小さな礼拝堂がありました。
昼食前なので、おじいさん達がベンチでお喋り。
スペインの何処でも良く見られる
日常風景です。
どちらも奥さんかお嫁さんに
「掃除に昼食の支度をしますから、外へ行って来て下さいね!」と
体よく今日も追い出されたのかしら?
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3513](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-25.jpg)
お話に夢中のお二人。
その後ろを歩いても、気がつかない様子です...。
そのままそっと礼拝堂の脇を
通って奥へ進んで行きましょう。
![中世からの陶芸の説明絵タイル・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3529](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-26.jpg)
図解入りの
「陶器が出来るまで」の行程を説明した
村役場の案内板の前に着きました。
何よりも手書きタイルを制作した方の
陶芸を愛する心が、こちらに伝わって来るようでした。
それから左上には、
村の名物?「雄鳥」の絵も見えます。
![道路標示・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3530](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-28.jpg)
案内板を過ぎると、
工房 Mañas 「マーニャス」さんの看板が貼られていました。
あちら「←」だそうです(笑)。
時計は午後1時2分を指しています。
太陽の位置が高いので、
白い漆喰壁を見るのも眩しい時です。
![中世からの陶芸用の窯と設備・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3549](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-29.jpg)
さて、少しご説明させて下さいね。
手前の丸く見えているのが「ため池」です。
土をふるいにかけ、デキャンタします。
これは陶芸用語で
「すいひ」と言うのでしょうか。
水を加えどろどろにすると、
その後、水と土が分離します。
土は、粒子の大きさによって
沈降速度が違いますから
それを利用して細かい粘土だけを
採取するのですね。
写真奥に見える四角い建物は、
アラブ起源とされる
薪で焼く「窯」です。
もう少し近寄って見てみませんか。
![中世からの陶芸用の窯と設備・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3532](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-27.jpg)
ご覧になれますか。
この窯の構造を知るために
先程の絵タイルの案内版をもう一度見て来ました。
![中世からの陶芸説明絵タイル・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 4632](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-126.jpg)
それによると屋根には煙突が備えられ、
中は焼き網で上下2段に分かれています。
上段の部屋が「焼く小部屋」。
下段は仕切りで
更に2つに分かれていました。
下段の部屋は「火の小部屋」の他に、
仕切りの奥にスペースがあって
上段より低温度で
「素焼き」を焼くようになっています。
![中世からの陶芸用の窯と設備・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3540](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-30.jpg)
この「窯と溜め池」は、
今も立派に使用されている現役です。
実際に稼働する所を見学してみたいですよね。
![陶芸の工房・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3524](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-36.jpg)
こちらはSimón 「シモン」さんの工房です。
このような工房は、前世紀には二桁の数が存在しましたが、
その数も減り
手作りで製作をしているのは2カ所のみです。
また村の名工の祖先は、レコンキスタ後に
他所から再入植している人達です。
例えば先程の白壁の看板「←」、マーニャスさんは、
教会の信者籍台帳から出身地を
1600年代まで遡る事が出来ると言われています。
レコンキスタ後もこの地に残り、
キリスト教徒に改宗したイスラーム教徒「モリスコ」。
彼等がこの村から追放された後、
陶器の文化は
このような形で継承されたのです。
![メソン(居酒屋)・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3520](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-32.jpg)
工房のお隣を覗いてみました。
お店外側の装飾にこだわった
“Mesón”「居酒屋」がありました。
正面の”Mesón” の文字のすぐ下、
居酒屋の名前が入った絵タイルをご覧下さい。
アイボリーに深緑の「落ち着いた色」の取り合わせは、
スペイン人好みなのでしょうね。
![絵タイル・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3521](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-33.jpg)
工房と居酒屋の境の側壁部分です。
それと、側壁の上に見える小さな煙突。
その上に何か乗っていますね...。
![オリーブの実の収穫を描いた絵タイル・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3522](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-34.jpg)
側壁に掛けられた
「オリーブの実の収穫風景」の絵タイル。
現在ではオリーブの実は、
電動で振るわせて落とします。
以前はこのように家族総出で
このように手動で行っていました。
タイルの外側の額も、鉄で対角に飾りを施してあり
とても素敵でした。
![屋根の上の雄鳥・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3518](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-37.jpg)
陶器地区を後にして、もと来た道を戻ります。
あれ?案内板に描かれていた雄鳥が
あちこちの屋根の上に乗っていませんか。
これは、
“El Gallo de Sorbas” 「ソルバスの雄鳥」と言い、
雄鳥の形をした水差しです。
村の名産品であり、
装飾も兼ねているのですね。
この村らしさが表れている眺めでした。
公爵の館がある広場
庶民的な路地の風景から、がらりと変わって
村の中心となる広場に
有名なアルバ公爵の館が姿を現します。
洗練された館のファザードは、
品のある赤みを帯びた壁に
白色の扉やバルコニー。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3570](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-40.jpg)
壁には菱形の装飾や、
2階の窓枠や壁に沿って、
モールディングの付いた
白いラインでの装飾。
また、この日は週に一度の「市」が建つ日。
美術品のような
館の外壁を観ながらのお買い物。
『素敵かつ楽しそう...!』
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3573](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-128.jpg)
また、デパートはアルメリアの町まで
行かなくてはなりませんから、
今でも業者さんによる巡回販売は
楽しみでもあり、便利なのでしょうね。
消されていく昼食のメニュー
さて、そろそろ昼食時間と言うことで、
旅先の昼食についてお話を致します。
旅では、大概 “Bocadillo”「フランスパンのサンド」か、
Tapas (タパス)を注文します。
タパスは一人前の小皿料理で、
目の前で「これとこれ!」と、
すぐ注文が出来からです。
時間も取られず、お腹一杯にならずと
午後からの撮影にはぴったりという訳です。
![パナデリア(パン屋)・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3582](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-41.jpg)
村の入り口に近い、ごく庶民的なお店に入りました。
いつものようにささっと頼もうと、
ボードに書かれたメニューを見ます。
好物のスペイン風ミートボールを注文すると、
人懐っこそうなお店のご主人 は
「すみません、今日はないのです」と、
持っていた台ふきんで
ミートボールの文字を消してしまいます。
「あら、残念ね!では、何にしよう...」と、私。
それならと
「ビーフの煮込み」に「ひこいわしのフライ」...。
ところが注文する度、彼は首を横に振り、
同様の動作を何度も繰り返していきます。
だんだん、不安になっていく私でした。
それでも、やっと用意出来るタパスに当たったのか、
彼の動作が止まると双方に軽い安堵と
明るい笑い声が店内に響きました。
![メニュー・パナデリア(パン屋)・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3583](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-42.jpg)
ご覧になって下さい。ずいぶんと消されているでしょう?
結局の所、
堂々と最後まで残ったタパス数皿と菓子パンという、
何とも奇妙な軽食となってしまいました。
でもまぁ、どれも中々おいしかったですよ!
ねぇ、おじさん!
こんな微笑ましいBarでの小さな出来事も、
「美味しかった味」として
記憶に残る大事な要素ですよね...。
![パナデリア(パン屋)・ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3579](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-43.jpg)
地方の町や村、特にアンダルシア地方の人々は
昼食前にBarで一杯喉を潤した後、
「普段の食事は、必ず家で」という習慣があります。
ですからお店も平日のお昼にタパスを多く用意しても、
特に小さな村では無駄になってしまうのかもしれません。
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3584](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-44.jpg)
その後村の入り口の駐車場へ戻り
シートベルトをした時でした。
何故か先程の昼食の出来事を急に思い出し、
もう一度笑ってしまいました。
と同時に脳裏にはこんな台詞が...。
『消されたタパスは、絶対週末まで復帰しないはずだわ♪』
![ソルバス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3592](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-45.jpg)
*** *** *** *** *** *** ***
お話の前半が終了
梅雨の季節から
ソルバス村迄、
第10話の前半部分を
ご覧頂きまして
ありがとうございました。
さて、
後半のお話を時間を置いて
改めてご覧になる方も
いらっしゃると思います。
そこで一旦「休憩時間」と致します。
尚、恐れ入りますが
「休憩時間」の長さに関しましては、
ご自分で設定していただきますよう
お願い致します(笑)。
*** *** *** *** *** *** ***
これより後半部分です。
前半同様、
またごゆっくりお楽しみ下さいね。
ソルバス村からタベルナス村へ
さて、
ソルバス村から西へ25㎞地点にある
“Tabernas” 「タベルナス」村に
到着いたしました。
夕暮れ時はとても美しい一時。
ですが、光の変化が速いので、
撮影をする場合は
こうしてお喋りをしながらも
急いで三脚を取り出し、
カメラをセッティングしていきます。
見上げる丘には、
11世紀のアラブの城塞。
立体から平面の黒いシルエットへ
刻一刻と姿を変えていきます。
![中世の城・タベルナス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3627](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-47.jpg)
前もってお伝えしませんでしたが
この道は、
アルハムブラ宮殿で有名な
“Granada” 「グラナダ」に通じています。
また、イスラーム教徒が統治していた
初期の頃に、軍事的要塞を点々と
築いていった道でもあります。
特にタベルナスは重要地点で、
グラナダから地中海南東のアルメリアや、
北東のムルシア方面に向かう
ちょうど十字路にあたりました。
つまり、山々に囲まれたこの城塞は
当時アルメリアに次ぐ大きさで、
有事の際には近隣の村人達の
「指定避難所」だったのです。
![中世の城・タベルナス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3630](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-51.jpg)
彼等が治めていた頃の村は、
オリーブの栽培や家具製造をしており、
モスクやアラブ式浴場があったと
伝えられています。
また、レコンキスタを完了させた
カトリック両王のゆかりの地でもあります。
レコンキスタ完了3年前の1489年。
この城塞を手に入れた両王のうち、
フェルナンド王がアルメリアの町を手に入れたのも、
その後、2人がグラナダを占拠する時も
この城塞から旅立ったのでした。
![中世の城・タベルナス村 (アンダルシア地方・アルメリア) 3629](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-48.jpg)
要衝の1つであり、
歴史が大きく転換する時の舞台の1つとして
登場したタベルナス村。
そして今は、品質の良いオリーブ油を
製造する村となっています。
ところで、この日の日没後の夜空。
まだ青さが残り、とっぷりと暮れる迄の間は、
空色の微妙な移り変わりを
楽しむ事が出来る
素敵な時間でもあります。
タベルナス村の周囲の地形\
次は、村の周辺の地形について
触れたいと思います。
実はとても厳しい地形で、
砂色や、黄褐色の大地が
280㎢近く広がっています。
ご覧下さい。下の写真は、
タベルナス砂漠にある集落です。
でも「何故砂漠がここに?」と、
誰しも思いますよね。
私も...そう思いました。
ここを「タベルナス砂漠」と、呼んでいます。
「えっ、砂漠ですって?」と、
聞き返されるかもしれません。
ええ、そうです。砂漠です。
スペインには、砂漠が存在します。
![砂漠地帯・タベルナス (アンダルシア地方・アルメリア) 3625](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-49.jpg)
説明が長くなるのではしょりますが、
タベルナス砂漠は
地中海性気候の影響を受けるので、
乾燥月が9ヶ月ほどあります。
ですから夏は太陽が照りつけ、
からからに乾燥します。
乾燥する原因は、スペイン南部から南東部に
「ベティカ山系」がある為です。
この山々が大西洋の前線を遮断するので、
山を越えた風下側のタベルナスの地域は
特に雨が少なく、乾燥すると言うわけです。
日本で言う、冬の「上州のからっ風」です。
尚、専門用語ではこのような現象を
「雨蔭」(ういん)又は”Rain Shadow” と
言うのだそうです。
映画「アラビアのロレンス」を見た奇妙な日
砂漠と言えば首都マドリードの町でとても奇妙な経験をしたことがあります。あれは中心街の映画館で、「アラビアのロレンス」を観た日。
この映画の砂漠のシーンに限って言えば、音楽と共に画面一杯に広がる砂漠と空は、壮大でそのまま吸い込まれそうでした。
![サハラ砂漠 (モロッコ) 3198](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-522.jpg)
やがて映画が終了し、
劇場の外へ出てみるとどうした事でしょう。
一瞬、映画の世界と現実との
境目がつかなくなったのです。
その原因は滅多にない、
北アフリカのサハラ砂漠から飛来した「紅砂」でした。
『アラビアのロレンス』を観ている4時間の間に、
マドリードの町をすっぽりと砂で覆ってしまったのです。
こんな偶然って...あるのですね。
いまでもあの日、屋根の上や車に積もった砂を
良く覚えています。
![サハラ砂漠 (モロッコ) 3195](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-533.jpg)
ここで何故
『アラビアのロレンス』の話題を出したのかは、
奇妙な日の思い出話をするだけでなく
この映画の野外ロケ地が、
まさにタベルナスの砂漠や
アルメリアの岬でも行われたからです。
砂漠の風景に興った産業とは?
さて、60~70年代のスペインで発展した
「もう1つの産業とは何か?」
ここまで来ればもうおわかりですよね。
そうです。「映画産業」です。
この時代、実に多くの外国映画が
スペインで撮影され、最盛期を迎えました。
ここからは、
このタベルナスを中心に様々な角度から、
また感じた事などをお話したいと思っています。
![イベリア半島内陸部の風景 (カスティージャ・イ・レオン地方 ソリア) 23](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-119.jpg)
まずは、特殊な事情で
スペインで撮影された映画からです。
上の写真は、スペイン北部のソリア県の風景です。
映画 『ドクトル・ジバゴ』。
当時、旧ソ連での撮影が不可だった為、
ソリア県やマドリード、サラマンカで撮影されました。
ここは冬季には、よく雪が降ることでも知られています。
それから『アラビアのロレンス』。
撮影の後方部隊の作業の問題から
砂漠の幾つかのシーンは、より規模が小さく、
アクセスの良いタベルナス砂漠や、
アルメリアの岬が選ばれました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3773](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-68.jpg)
「マカロニ・ウエスタン」はタベルナス砂漠で\
そして、特にこのタベルナス砂漠と
深い関わり合いを持った人がいます。
イタリア人映画監督セルジオ・レオーネ氏です。
彼は西部劇の中でも、イタリアで制作された
「マカロニ・ウエスタン」を世に送り出した人です。
でも何故急に「マカロニ・ウエスタン」が
制作されるようになったのでしょうか。
そんな疑問を持ちました...。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3776](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-120.jpg)
実は、イタリア・ローマ郊外には戦前から有名な
「チネチッタ撮影所」がありました。
ここでは、
戦後の傷跡が癒えた50年代~60年代に、
イタリア映画の最盛期を迎えます。
またこのスタジオでは
同時期、アメリカの投資によって
『ベン・ハー』や『クレオパトラ』など
アメリカ映画が制作され、
ローマの「テヴェレ川のハリウッド」として
知られるようになります。
しかし、ハリウッドの歴史映画が終焉する
60年代には、「次の何か」を経営的にも
模索しなければならなくなったのです。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3827](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-121.jpg)
そんな中、当時
レオーネ監督はロケ地を探しているうちに
タベルナスの風景を見つけます。
選ばれた理由については、
アメリカのアリゾナやテキサスに
似た景色があるだけでなく、
また現地のスペインの物価や
労働賃金が安かったことも
好条件だったのでしょう。
![カルスト地形・ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3770](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-64.jpg)
また駆け出しの映画制作者では、
好きなだけ莫大な予算が
通るとは限りませんから...。
こうして彼によってここに
映画『夕陽のガンマン』の為に
オープン・セットが建設されたのです。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3790](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-69.jpg)
ところで余談になりますが、
レオーネ氏の作品 『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』、
『続・夕陽のガンマン』に出演した
クリント・イーストウッド...。
スクリーンの中で「ヒーロー」としての彼を、
あたかも「ブロマイド」を数秒映すような
間合いが、何とも印象的でした。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3808](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-66.jpg)
魅力ある多彩なロケ地
タベルナス砂漠のあるアルメリア県には、
野外ロケ地の豊富さが有名です。
ではここで、2カ所へご案内致します。
もしかして
「この景色、映画で見た事がある...」と、
思われる方もいるかもしれませんね。
まずは、映画 『風とライオン』、
『ミュンヒハウゼン男爵の冒険』(バロン)や
『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』のロケ地からです。
![サン・ホセの海岸 (アンダルシア地方・アルメリア) 3467](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-633.jpg)
この海岸の大岩は、
何度も映画の背景に使用されましたから、
背景の売れっ子スターとでも呼ぶべきでしょうか。
とは言え、例えこの大岩の素材が同じでも、
監督が「ここで何を、どう描きたいのか」によって
売れっ子スター「大岩」の存在は変化します。
それぞれの監督による
「味付け違いのシーン」は、ストーリー展開とは別に
映画を観る1つの楽しみかもしれません。
![サン・ホセ村 (アンダルシア地方・アルメリア) 533](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-56.jpg)
次は、『夕陽のガンマン』のロケ地です。
ご覧になって「いかにも!」という風景ではないでしょうか。
海岸からほんの少し内陸入ると
白い家々やリュウゼツランのある平原があり、
マカロニ・ウエスタンの舞台にぴったり...。
ところで、貴方が監督でしたら、
どのようなシーンをここで作られますか?
![サン・ホセ村 (アンダルシア地方・アルメリア) 532](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-55.jpg)
実際の
「マカロニ・ウエスタン」の舞台は、
西部開拓時代のアメリカの西部。
米墨戦争後もしばらくはメキシコ風の文化が
残っていたと言われています。
![サン・ホセ村 (アンダルシア地方・アルメリア) 536](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-58.jpg)
このようにアルメリア県は「海岸」があり、
数㎞から数十㎞内陸には「平原」や「砂漠」もある。
これらのどれも
「原始的で美しい自然と、コントラストの強い風景」は、
作品を盛り上げるために
とても魅力的であると言えます。
![カルスト地形・ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3764](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-62.jpg)
今度は、この砂漠の独特の風景を形成する
カルカバのお話です。 上の写真をご覧下さい。
山肌がむき出しになって「溝」になっている部分を、
スペイン語でcárcava (カルカバ)と言います。
説明が重複しますが、乾燥のため植物が少なく
一度豪雨が起きると
ゆるい土壌は水や雨水の通り道となります。
そしてまた大雨で浸食され、更に深い溝になっていくのです。
![カルスト地形・ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3771](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-72.jpg)
ほら、こちらも同じです。このようなカルカバのある景色は、
タベルナス砂漠の特徴でもありますが
アメリカ・カルフォルニア州の
アマルゴサ山脈でも見られる風景です。
テーマ・パークに変身したオープン・セット
さて...。
タベルナス村から後半が始まって
だいぶお話ししましたので、
お疲れではないでしょうか。
現在タベルナス村の郊外には
『ウエスタン』映画村が2つあります。
その1つは現在動物園を備えた
テーマ・パークになっていました。
それでは、
これより先はもう少しリラックスなさって頂き、
映画村を見学したいと思います。
どうぞお楽しみ下さいね。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3822](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-71.jpg)
入り口を入りますと
両側にオープン・セットがずらっと並んでいます。
床屋、帽子店、洗濯屋、教会...。
ところで、
タベルナス砂漠にある映画村では、
一体どれくらいの映画が撮影されたのでしょうか?
60~70年代にかけて「西部劇」だけでも
およそ400本撮影され、その数を聞いて驚きました。
歩きながらもう少し、どんなセットがあるのか見てみます。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3807](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-75.jpg)
上の写真、階段手前のバルコニー床面に、
“TELEGRAPH”「電信」の看板が
見受けられます。
「電信」と聞いて、
こんな情景を映画で見た事はありませんか。
...強盗に脅かされた「電信士」が
偽りの情報をモールス信号で打電...!
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3800](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-74.jpg)
ここは、広場の一角にあるホテル前です。
1階には小さなレセプションに、
壁には各客室の鍵が掛けられ、
その脇にはすぐ階段があるはず。
あら、お喋りしている間に広場には
大勢の観光客が集まっています。
スペシャリスト達(スタントマン)による
ショー・タイム...のようです。
どんな演技を披露してくれるのかしら。
それでは、
“¡Acción!” 「アクシオン!」
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 4012](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-127.jpg)
あら!ちょうど始まりました...。
銀行へ現金を輸送し終わった馬車が、
街角を曲がり、立ち去ろうとしています。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3464](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-73.jpg)
銀行前。
輸送完了を見届けた無法者達が襲撃...。
その後、彼等は三々五々に散らばって
逃走するのですが、保安官によって
うち一人が捕られます。
残りの一味を捕らえるため
保安官助手達を残し
オフィスを後にする保安官。
一方、その隙を狙って
捕らえられた仲間を助けようと、
一味がやって来ます。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3634](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-82.jpg)
ここは保安官オフィスの二階バルコニー。
監視をしてる助手の一人。
背後から登ってくる賊に気がつきません。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3653](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-90.jpg)
助手がやっと気がつき、格闘シーンが始まります。
この辺りが、最初のスタントの見せ場でしょうか。
バルコニーを2人で行ったり来たりと
結構ハラハラさせます。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3654](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-91.jpg)
あっ!保安官助手が乱闘の末、
つき落とされてしまいます。
お話の途中ですが、
この演技を見て映画『蒲田行進曲』の
「階段落ち」を思い出した方はいませんか?
確か新撰組との斬り合いで、階段から落ちる
「大部屋の役者さん」の場面がありましたよね...。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3655](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-92.jpg)
ご覧下さい。
見事な階段落ちならぬ「バルコニー落ち」。
写真は着地前の空中での助手役。
臨場感たっぷり。ですが、
とても危険な演技でもあります。
見事に藁の上に着地しました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3652](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-93.jpg)
次のシーン。
保安官オフィス1階にある牢前。
鉄格子を馬に引かせ
牢から仲間を逃がします。
壁面には2階から助手を落とした
もう一人の仲間の姿が。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3657](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-94.jpg)
牢破りに成功です。
逃げだす男は、側壁に繋がれた馬で
首尾良く逃走。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3635](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-77.jpg)
一味がそれぞれ逃げ去ろうと試みます。
さて、ここまでカメラに収めたシーンを1枚1枚見ていくと、
「どのシーンにも無駄がなく、こうして映画が出来上がるのだなぁ!」と、
妙に納得してしまいました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3640](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-96.jpg)
続いて見ていきましょう。
馬上の男は牢から逃げ出した男。
一方、樽に手をついている仲間が
彼の馬の後部に乗った途端、
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3644](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-85.jpg)
あえなく背後から保安官助手に
撃たれて、落馬。
宙を浮いている彼は、馬から離れた瞬間です。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3636](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-78.jpg)
落馬していく迫力あるシーンです。
ここでも、背景の山や街並みが
実に見事に人間の動きを支えているのが解ります。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3638](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-86.jpg)
馬上の男は、鉄格子を外した一味のボス。
旗頭(はたがしら)とでも言うのでしょうか。
手下がやられ、彼を一瞥します。
一方、保安官助手達も負けてはいません。
無法者が一人、また一人と倒れていきます。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3645](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-79.jpg)
あら?
旗頭さん、こっちを向いた!?
これから保安官との戦いに挑むシーンのはず...。
演技中に向いて良いのかしら?(笑)
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3641](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-87.jpg)
それからストーリーの展開途中、
突然、一頭の美しい白馬が駆け抜けて行きました。
馬だけで?
そうではなさそうです。
反対側に隠れての乗馬です。
こんな妙技も出来るのですね。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3650](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-97.jpg)
さて、お話の続きに戻します。
また手下一人が、保安官助手によって
引きずられてきました。
辺りには砂埃が立ち、
効果的にシーンを盛り上げていきます。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 4005](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-122.jpg)
そして...。
いよいよクライマックスです。
町に戻った保安官は馬上から
敵に銃撃を浴びせます。
ヒーローである保安官が一番輝く時ですね。
緊張感漂う中での、
保安官 VS 無法者。
見せ場の一対一の決闘が行われ、
お決まり通り、悪者である旗頭が地に倒れます。
映画での決闘シーンは主に
彼等の顔の表情と、
ガンさばきの動きで構成され
ある意味、とてもシンプルです。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3648](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-89.jpg)
勝負がつき下馬した保安官は、
新たに弾を込めます。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3649](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-123.jpg)
ところが息絶えたと思われた旗頭が、
苦悶する顔を見せながらも、
銃を手に保安官を狙うのですが...。
最後に発射された銃声は、保安官からのものでした。
こうして、町にまた日常の生活が戻るのでした...。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3651](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-98.jpg)
撮影ならここで、
「カーット!」の声がかかるのでしょうが、
その代わりに
来場者のたくさんの拍手が聞こえてきました。
皆さん、お疲れ様でした。素晴らしい演技でしたね。
そして馬達の活躍も!
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3809](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-100.jpg)
それでは迫真の演技の後は、気分をかえて
「酒場」の劇場にて女性達による
「カンカン」を観覧しましょうか...。
では、スイング・ドアから入っていきましょう。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3661](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-101.jpg)
舞台での「カンカン」のショー。
観客の中には
ベビー・カーを引いたお父さん達もいて、
何故かとても健康的な雰囲気。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3666](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-105.jpg)
踊る側も、見る側も楽しそうです。
最初はコーラスラインです。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3664](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-103.jpg)
4分の2拍子でアップ・テンポのカンカンは、
大胆な振り付けが売り物。
ダンサーのソロの踊りが始まりました。
それぞれが十八番の振り付けを披露します。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3663](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-102.jpg)
科(しな)を作りながら降りてきたダンサー。
衣装はぴったりとした胴着に、
裏面には色とりどりの
フリル付きスカート、と華やか。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3668](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-106.jpg)
ショーの最後には、客席の子供達も舞台に上って
一緒に踊り、和気藹々の雰囲気。
ところで、
西部開拓時代のお話をするのは門外漢なので、
あまり多くを語るのは差し控えますが、
当時の西部開拓時代の酒場は、
「何でもあり」の時代だったそうですね。
例えば、
店主による法外な値段をつけるお酒や、
この他、体に害を及ぼすような、又、うんと度の強いお酒も...。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3665](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-104.jpg)
また、お客同士の喧嘩や
ポーカーなど賭け事で
稼いだお金を巻き上げられ、
すってんてんになる者...。
西部劇でも確か
酒場は乱闘の場、
銃声が飛び交う場にもなっていました。
実際、このような酒場が姿を消したのも
当然の事かもしれません。
![サロン・ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3672](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-107.jpg)
さてショーが終了すると
先程まで賑やかに楽しんでいた人々は
潮が引くようにいなくなりました。
動物園へ行ったり、別の観光地へ
行ってしまったのかしら?
少し寂しい気もします...。
ちょうど喉が乾きましたので、
コーヒーを注文することにしました。
Barの前に立っていると、とてもカウンターが長く、
壁も鏡である事に気がつきました。
どちらも当時を忍ばせるような豪華な作りでした。
そうしてコーヒーを手に
椅子に腰掛け飲んでいますと、
ふと先程のスタントマンは、
今何処にいるのだろうかと、考えていました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3816](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-108.jpg)
彼等のお話によると、
一日数回のショウ以外は
街中のセットに留まり、
![男優・ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3763](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-112.jpg)
お客さんと一緒に写真を撮ったり
会話をしたりと、皆さんに楽しんでもらうのも
お仕事なのだとか。
![女優・ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3786](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-113.jpg)
ショーの合間に歩きながら
家族連れの人達を見ていると、馬や馬車に乗せてもらい、
記念写真を撮ったりと
満足そうな笑みを浮かべていました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3818](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-109.jpg)
その列がやっと途切れる頃、
彼等が急にこちらに話しかけてきました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3801](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-114.jpg)
私は「こんにちは♪...」と挨拶を交わした後、
「最近、映画の撮影のお仕事は如何ですか?」と、
尋ねてみました。
「うーん、そうなんだよね。それ、待っているのだけれどね...」と、
答えが返ってきました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3814](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-111.jpg)
確かに60-70年代の
「マカロニ・ウエスタン」の一大ブームが
巻き起こったのは、すでに過去のものとなりましたが...。
現在でも引き続きこれらの映画村では、
映画、TVやCM等の撮影が行われています。
ただ、当時に比べ格段の差があるようです。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3819](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-115.jpg)
彼等と一時雑談した後、最後に
「ねぇ、是非良いお仕事があるといいわね!」と伝えましたら、
「どうもありがとう!」と、嬉しそうに微笑み返してくれました。
さて、コーヒーを飲み終え、
「映画博物館」へ行ってみようと思いました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3803](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-65.jpg)
博物館はショーでも登場した
「銀行」の建物の中にあります。
館内に足を踏み入れると、
壁には昔の映画ポスターが飾られ、
視覚だけでなく、鼻から入ってくる空気さえも
映画黄金期のにおいがするようです。
![映画ポスター・ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3658](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-67.jpg)
使用された撮影機、カメラにライト、
映写機にフィルム...。
どれも人の温もりを感じ、
シネマの歴史を感じさせるものばかりでした。
映画好きの方なら、きっとたまらないでしょうね。
「フィルム・パーフォレーションから景色を覗けば」
時刻は、だいぶ日も傾き
柔らかな日差しに変わった頃となりました。
博物館の外に出てから、
今日一日歩いたオープン・セットを、
もう一度ぐるりと見回して、
先程見てきたフィルムを思い浮かべながら
ふとこんな事を考えていました。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3782](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-118.jpg)
映画フィルムにはスティール・カメラと同様、
その両サイドには、等間隔に並んだ小さな送り孔
「パーフォレーション」があります。
今、こうして佇んで
このパーフォレーションから景色を覗くと、
フィルム本体には映ることのなかった
「懐かしい当時」が心の中に、
見えてくるかもしれない...。
それは、この土地の砂や平原。
空や海の色、そして光や風。
そこで生きる、働く人々。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3784](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-117.jpg)
そんな風にパーフォレーションから
覗く景色を想像していると、
この場所に妙にしっくり合う曲が
共に頭に浮かびました。
映画 “Once Upon A Time In The West “
エンニオ・モリコーネ氏によるこの曲を聴くと、
「懐かしいあの頃」が呼び起こされ
聞き終わった後にも、
心に余韻がすーっと響き渡ります。
![写真館・ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3660](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/08/Blog-10-590.jpg)
この映画も確か、
セルジオ・レオーネ監督が
タベルナスで監督した作品でした。
私にはこの曲が、
知らない当時のこの地方の情景が見えるようで
とても不思議な気持ちになったのです...。
本日ラストの写真
さて、そろそろ閉園時間のようです。
もう一度村の出入り口を振り返りながら、
スペシャリスト達に対し
『また新たな映画の中で、素晴らしい演技する貴方達を見せて欲しい!』
そう、心の中で思いました。
確かにプロに徹した素晴らしい演技でしたから...。
![ミニハリウッド 映画村 タベルナス砂漠地帯(アンダルシア地方・アルメリア) 3647](http://temikphoto.com/wordpress/wp-content/uploads/2013/09/Blog-10-1166.jpg)
それから、
タベルナスの砂漠化ついて追加のお話を。
現在、スペインの南東部は特に砂漠化が進行し、
野生の動植物に影響を及ぼすばかりか
農業・牧畜活動の発展を限定的にすることから
早急に戦略的な計画を立案する事が重要と言われています。
特にタベルナス砂漠は進行が激しいのですが、
実際目の当たりにしますと、自然の力の強さに
言葉も出なくなる程の風景でした。
ここを「自然の美術館」と表現された方がおりますが、
同様に私は「自然は驚異の芸術家」であると思いました。
さて今回のお話、如何でしたでしょうか。
長々と最後までご覧いただきまして
本当に有り難うございました。
また、UPがだいぶ遅れてしまい、
何度も見に来て下さった方もいらっしゃるのでは?と、
大変申し訳なく思っております。ありがとうございました。
どうぞまた懲りずに、当ブログにお立ち寄り下さいね。
ではまた、お待ちしております♪
ところで余談ですが、
「マカロニ・ウエスタン」の音楽を聞くうちに、
馬とロバに乗った「ドン・キホーテとサンチョ・パンサ」の2人が
内陸の荒野を、とぼとぼ進んでいく光景にも意外と合うのでは...?
こんな受け止め方をするのは、私だけかもしれませんが(笑)。
初稿公開日:2013年9月3日
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