第21話 懐かしいお話はいかが? その2

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初稿公開日:2017年6月30日

梅雨の合間に

梅雨の季節となりましたが、
毎日いかがお過ごしでしょうか。

水車小屋とハナショウブ  28946
水車小屋とハナショウブ  28946

こちらの写真は
6月10日過ぎに訪れた
近くの公園です。

花ショウブが
見事に咲いておりました。

早乙女姿の花摘み娘  2624
早乙女姿の花摘み娘  2624

紺と赤の早乙女姿で
緑の菖蒲園に入っているのは、
花摘み娘。

咲き終わった花がらを
順々に摘んでいるのは、
次に咲く花がきれいに開花するための
作業なのです。

初夏の山と海へ

ところで、今年は五月から
暑い日が続きましたから、
夏をすでに先取りした気持ちになって、

お天気の良い日には
山や海へお出かけになった方も
いらっしゃると思います。

新緑の若葉  28876
新緑の若葉  28876

今回は、
第3話をご紹介する前に、
最近訪れた
初夏の神奈川県の風景を
お届けしようと思っています。
楽しんでいただけたらとても嬉しいです。

では早速どうぞ…..♪

「心のふる里」の一枚

こちらは丹沢山地、
ヤビツ峠付近からの針葉樹林の眺め。

当初は晴れのお天気でしたが、
午後になって
雲が空を覆い始めました。

深山:神奈川県・丹沢大山国定公園  28875
深山:神奈川県・丹沢大山国定公園  28875

向こうに連なる青い山脈。
「平凡な風景ではあるが美しい眺め」ではありませんか?
霞がかかって、まるで日本画を彷彿させる
深山「みやま」の風景。
霞は、お天気の影響だけではなく、
春、夏の「植物の息吹」と申しましょうか、
発散する蒸気なのだそうです。

峠からの眺めは誰でも見た事のあるいわば「心のふる里」の一枚。実は、この私も同じ。子供の頃から大好きな風景なのですが…..。

さぁ、この辺りのお話については
第3話のブログで取り上げていますから
宜しければ後ほどご覧になってみて下さいね。

滝:神奈川県・丹沢大山国定公園  28885
滝:神奈川県・丹沢大山国定公園  28885

さて…..、
峠を下っていく道ですが、
車がやっと一台通れるような箇所もあり、
細くてくねくねと曲がった道が続きます。

途中、小橋から涼しげな小さな滝が目に入りました。滝を見ようと近くまで行きましたら、辺り一面には深い樹木の香りは漂い、元気な若葉の明るい色が目にとまり…..と、正に「新緑の季節」なのですね。

そして滝の水音と共に、
時折、風に呼応してさわさわと聞こえてくる葉音。
いかがでしょう?
あなたの耳元へも、
初夏の爽やかになでる音が
聞こえてきましたか…..?

葉山の海辺へ

今度は気分を変えて
最初は三浦半島・葉山の海辺を
ご覧頂きましょうか。

霞む江ノ島  28868
霞む江ノ島  28868

葉山の海岸から
相模湾を挟んで眺めた島は、
あいにく霞んでおぼろげ。
でも決して雨模様でなく、
むしろ、午前中に気温がぐんぐんと
上昇した一日でした。

首都圏にお住まいであれば、
中央部に建つ
シーキャンドル「展望塔」の存在で、
すぐ「江ノ島」とおわかりになるでしょう。

ではその江ノ島を少し見てみませんか。

湘南江の島へ

江ノ島  28930
江ノ島  28930

江ノ島は、湘南海岸から陸続きの島であり、

瑞心門:江ノ島  28933
瑞心門:江ノ島  28933

景勝地としてもよく知られています。

龍大神:江ノ島・竜宮(わだつみのみや)  28937
龍大神:江ノ島・竜宮(わだつみのみや)  28937

また、
江戸時代から江ノ島詣でが
流行ったそうです。

子供達:江ノ島・瑞心門前  28934
子供達:江ノ島・瑞心門前  28934

今も、週末や休日に関係なく
多くの人々が訪れ賑わいを見せています。

「生しらす」の幟(のぼり)

お話は変わりますけれど、
島内を歩いて
あちこちで見かけた文字があります。

それが下の写真です。
幟に書かれた文字は
江ノ島名物の「生しらす」。

湘南・江ノ島名物ののぼり  28936
湘南・江ノ島名物の幟  28936

冬の1月から3月の禁漁時期以外は、
の日の漁で、
新鮮なしらすが捕れると、
こうして幟などを使って
観光客にお知らせするのですね。

お目当ての生シラスを食べに
訪れる観光客も多く、
昼食時はお店も混雑するようなので、
時間をずらし、おやつの時間に行って
生しらす丼を食べてきました。
とても美味しかったですよ♪

懐かしいもの

観光で楽しいのは、
相変わらず所狭しと並べられたお土産店や、
お食事何処を目で追いながら歩くことも出来そうですね。
いわゆる「物見遊山」です。

ところで、
仲見世通りと呼ばれる
通りを歩いていたときのことです。

一件の店先であるものを見つけた際に、
子供の頃の
低い目線から見た情景が重なり合って
一気に懐かしい思いが胸にこみ上げてきました。
それはどんなお土産品だったと思いますか?

土産物店の店先:江ノ島・弁財天仲見世通り  28929
土産物店の店先:江ノ島・弁財天仲見世通り  28929

あれは確か小学校1、2年生の頃で、
家族旅行の帰り道に、
ふと江ノ島に立ち寄った時の事でした。

すでに夕暮れの時刻で、
そろそろ
どこも店じまいをし始めていたのですが、

貝殻細工のお店:江ノ島  28947
貝殻細工のお店:江ノ島  28947

薄暗くなり始めた坂道を上る途中のお店で、
貝殻が貼られた白い宝石箱を買ってもらい、

嬉しくて嬉しくて、家路まで
「何を入れようかなぁ~♪」と、
持っているペンダントやブローチを
箱に収めていく自分を想像しながら、
大事に両手で包みを支えて
帰って行ったのでした。

御岩屋道通り:江ノ島  28935
御岩屋道通り:江ノ島  28935

もしかしてあなたも大人になった今、
土産物店で「昔ながらの…..」が
目にはいると

子供の頃を思い出して懐かしくなったり、
また、つい顔がほころんでしまうのではないですか?

稚児ヶ淵:江ノ島  28938
稚児ヶ淵:江ノ島  28938

それでは江ノ島巡りは、島の「稚児ヶ淵」をご覧頂きながらこの辺でおしまいに致しましょう…..!

稚児ヶ淵:江ノ島  28939
稚児ヶ淵:江ノ島  28939

葉山の海へ戻って

さぁ、
もう一度お話を
葉山の海に戻す事にしますね。

岩と白波:葉山・柴崎海岸  28877
岩と白波:葉山・柴崎海岸  28877

こちらも先程、
霞んで見えた江ノ島と同様に
葉山から相模湾を眺めた風景の一つです。

水平線の向こうに見える町のシルエットは、
まるで海上に浮かび上がる蜃気楼のようで、
見れば、薄絹を手でかざして眺めたような空。
それに岩礁に砕けては消える
白波だけの単純な組み合わせ。
中々しっとりとした趣のある風景に仕上がりました。

以前にも申し上げましたが、
快晴ばかりが写真日和ではないはずですよね!

滑空する鳥

お話は変わって、先程から気になっていたのが、「ピーヒョロロ」と、特徴のある声で啼き、円を描きながら滑空するあの「とんび」。

とんび  28866
とんび  28866

とんびは、
岸から700メートルほど離れた
朱塗りの鳥居が建つ森戸大明神・名島の海上を、

一見、気持ちよさそうに
飛んでいるようにも見えますが、

森戸大明神の鳥居:森戸大明神は、鎌倉幕府を開いた源頼朝公によって建立されたと伝えられている  28945
森戸大明神の鳥居:森戸大明神は、鎌倉幕府を開いた源頼朝公によって建立されたと伝えられている  28945

もしかすると、
防波堤で釣り人が釣った魚も
狙っているのではと勘ぐってしまいそうです。

ブイ  28883
ブイ  28883

さて…。
今度はここから場所を変えて、
釣り人達がずらーっと海に向かって
釣り竿を垂らしている堤防へ行ってみました。

彼らにおじゃまにならない場所に
三脚をたて、撮影をし始めますと、
二人の釣り人が帰りしなに
「何撮ってるの?」と声をかけてきたので、

「釣れましたか?」と返すと、
「いやぁ、今日はだめだねぇ!」と、笑い声。
どうやら、おでこ(成果なし)だった様子!

磯遊びの親子:葉山・柴崎海岸  28884
磯遊びの親子:葉山・柴崎海岸  28884

お目当てのお魚は何だったのでしょうかね?
話題が写真のお話で
盛り上がってしまったので、
ついうっかり聞き忘れてしまいました。

こうして見知らぬ人同士でも
通りすがりに明るく会話を交わせるのは、
心が通い合って良いものですが、
今の世の中、
ちょっと難しい場合もあって残念ですね。

葉山・真名瀬柴崎港

さて遅ればせながら、
漁港の風景をご覧頂きましょう。

しらす漁の船:葉山・真名瀬柴崎港  28873
しらす漁の船:葉山・真名瀬柴崎港  28873

こちらは葉山の真名瀬柴崎港。
葉山沖はしらす漁がとても有名で、
港にはそれらの漁船が停泊していました。

こぢんまりとした港前の道を歩いておりましたら、
ちょうど地元の奥さんが、
販売店で釜揚げしらすを買う姿を見かけ、
「私も~!」と、購入してみました。
その味はふんわり柔らか。
葉山のしらす、
こちらもとても美味しかったですよ♪

葉山・真名瀬柴崎港  28870
葉山・真名瀬柴崎港  28870

実はスペインにも
“chanquete”(チャンケテ)と言う名の
しらす(白い稚魚)が捕れます。

シーフードレストランのメニューで
見かけることがありますが、
注文すると何とオリーブ油でフライにした
大きめのしらすが、
それはもうたくさんお皿にのって出てきます。

漁船:葉山・真名瀬柴崎港  28867
漁船:葉山・真名瀬柴崎港  28867

スペインにおりました当時は
レストランのそれを見て内心、
「フライにするのも良いけれど、やっぱりしらすにはあったかいご飯が良いなあ!」と、
贅沢にも思ったものです。

富士山が見えるかも…..。

さて、
午後の3時半をまわった頃だったでしょうか。

なんと海には日の光が差し込み、
美しい銀波に輝き始めたではありませんか!

煌めく海  28878
煌めく海  28878

空を見ながら思い描いた事は、

「日没までまだたっぷり時間がある事だし、
足を伸ばして城ヶ島「三浦半島・南端」へ行ったら、
もしかすると富士山が見えるかも…..♪」
と密かな期待がありました。

そして、城ヶ島へ到着してみますと…..。

夕日と富士:三浦半島南端・城ヶ島より  28874
夕日と富士:三浦半島南端・城ヶ島より  28874

ご覧下さい。
くっきりすっきりではありませんが、
やはり予想通りに美しい夕焼け空になってから、
富士山はシルエットとなって姿を現しました。

また雄大な富士山を背景にして、
沈む赤い夕日を浴びながら、
海原を横切っていく漁船がいます。

一艘、また一艘と波しぶきを上げる船は、
どんどん小さくなり、海の暗藍色に同化して
やがてその姿は見えなくなりました。

テトラポット:城ヶ島灘ヶ崎  28949
テトラポット:城ヶ島灘ヶ崎  28949

そして次に
佇んでいる磯場から眺めたのが、
日没間際の海のオブジェ「テトラポット」。
波は、その日の出来事を呑み込んで、
あたかも一日の終わりを告げるように
すーっと強く引いたかと思えば、
「また明日(あした)!」と、
新たな波となって返しているようでした。

そのさまを眺めては、
「自然の営みも人の一生も同じなのかしら…..ね?」と、
思いが巡ります。

そんな思いも束の間、
テトラポットにあたる僅かな夕日も
静かに消えてゆきます。
近くの灯台が海を照らし始めるのは、
もうまもなく。
外海(そとうみ)へ出漁していった船は、
今、どの辺りなのでしょうね。

***   ***   ***   ***   ***   ***

5月~6月にかけての
海と山の風景をご覧頂きましたが、
いかがでしたでしょうか?

あじさい  2676
あじさい  2676

それでは、これより先は、
第3話についてお話を致しますね。

あじさい  20641
あじさい  20641

***   ***   ***   ***   ***   ***

第3話「東洋の香りが漂うスペインへ」

変わらぬ興味を持つ楽しみ

まずは第2話後半のあらすじから
聞いていただく事にしましょうか。

広場で飲む一杯のコーヒーによって
身も心もほぐれたところで、
ふと「コーヒー&お砂糖の起源は何処から?」と、
こんな疑問が浮上しました。

コーヒー豆と砂糖  28950
コーヒー豆と砂糖  28950

この二つの疑問への答えはさておき、
ここから端を発し
次から次へと小気味よく
しりとり風に言葉が連想されていくのを
この日は楽しんでいたのですが、

小学生の木彫り作品  28900
小学生の木彫り作品  28900

やがてそれは文化の伝搬から
遙か彼方の祖国日本まで及び、
あらら、どうしたことでしょう?

最後にはまた
コーヒーを飲んでいるこの国、
スペインまで戻ってくる結果に
なってしまいました。

車の置物  13338
車の置物  13338

こうして頭の中で
大雑把な世界地図を広げながら、
言葉による楽しい連想の旅が始まると、

広場を通り過ぎる人々の姿も目に入らず
視界はしばらくの間、ピンぼけ状態。

車の置物:車の上には、青いガスコンロ、人形、バナナ、バスケット、帽子、バラの花束、鶏、クッション、マット.....と、所狭しと並ぶ  13341
車の置物:車の上には、青いガスコンロ、人形、バナナ、バスケット、帽子、バラの花束、鶏、クッション、マット…..と、所狭しと並ぶ  13341

その後、我に返って
「なぁんだ!興味の対象に注ぐ集中力は、
何と子供の頃と少しも変わらないじゃない?」と
苦笑いする始末でした。

小学校の「体験学習」のこと

教室の扉  28912
教室の扉  28912

ところで…..。
子供の頃と言えば、
今年の冬、「体験学習」と呼ばれる
小学校六年生対象に自分の職業について語る
機会を得ました。

一輪車置き場と靴箱  28919
一輪車置き場と靴箱  28919

この第3話から少し逸脱するお話になりますが、
どんな内容であったか
触れておこうかなと思ったのです。

体育館  28902
体育館  28902

授業は、
5~6時間目の通し授業だったのですが、
実は内心楽しみにしていた事があったのです。

小学生による壁面制作  28909
小学生による壁面制作  28909

それは、
「皆さん、どんなお話をして聞いたり、見たりしてくれるかな」。
つまり小学生達の表情に関心があったのですね。

村の広場:スペイン・チンチョン村  26001
村の広場:スペイン・チンチョン村  26001

特に、学校へ持参していった
スペインの人々や風景写真。

ロバ・タクシー:スペイン・チンチョン村  25791
ロバ・タクシー:スペイン・チンチョン村  25791

それから、
身近に咲く植物や
生き物の写真作品を、

いくつもの大机に無造作にたくさん並べて、
生徒の皆さんに鑑賞してもらいました。

葉ボタン  17934
葉ボタン  17934

「いったいどんな反応をしてくれるのかしら?」と、
内心こちらの方がワクワクだったのですが、

「わぁー、きれい~!」
「おっ、すげー!…」
「えっ、どれどれ?見せて、見せて!」と、

皆さん、キラキラした目をしながら大賑わい。
とても楽しんでくれた様子でしたよ。

「ろう下は静かに歩こう!」  28926  
「ろう下は静かに歩こう!」  28926 

ところで、
無事授業を終えて知りたかったのは、
皆さん一人一人が
本物の写真を目の前で観て、
自分が作品の何に対して
どのような反応をしてくれたのか」と言うことでした。

小学校の階段  28911
小学校の階段  28911

写真一枚、一枚には
様々な情報が詰まっていますから、
年齢的に、まだ漠然とした感じはあるものの、
六年生の現在の自分を知る事にも繋がったようでした。

自分を知る事、
これって大人になっても
とても重要な事なのですよね。

教室  28913
教室  28913

小学校時代は、
各教科の基礎学習を通して
将来生きるために必要な
大切な土台がための時間。

そして日々新しい事に
どんどん出会い、また発見し、
素直に感動出来る年頃です。

学用品の箱  28915
学用品の箱  28915

そう思うと、実に小学校時代は
重要な時期と言えますね……。

ボール  28904
ボール  28904

それでは、
折良く小学校の話題に触れる事が出来ましたので、
第3話のご紹介については、次の文章で
ごく簡単に締めくくりたいと思います。

海外生活をするきっかけともなった
私の小学校時代とは……。

手提げバック  28916
手提げバック  28916

それは国語の授業から
日本の四季が織りなす風景の美しさを学び、

また、社会科においては
外国文化に関心を示したり…..と、
それぞれの教科から
とても感動を受けた子供だったのです。

でもその反面、疑問に対して納得しないと、
先に進めない「こまったちゃんタイプ」でも
ありましたけど。

紅葉  6025
紅葉  6025

それでは、宜しかったら
第3話をご覧になってみて下さいね!

ブログ第3話はこちら

***   ***   ***   ***   ***   ***

今回第21話は、
ボリュームたっぷりめの季節のご挨拶と共に、
第3話についてお届けいたしました。
お楽しみ頂けましたでしょうか?

初稿公開日:2017年6月30日

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